なぜ日本人の英語は通じないか

なぜ日本人の英語が通じにくいのか。


アメリカ人は、文章の意味をストレスのおかれる重要な単語(特に母音で目立つ)を聞いて理解します。
  (例)I want you to take a look at this baby.
この文章では、want, take, look, babyの4つの単語が重要ですが、それは母音にアーチがあり、ピッチが高く、長く発音されるのでわかるわけです。

日本人のかなり英語ができる人でも、この重要単語の母音にストレスをきちんとおかないで読むと、
   アイ(母音)want ユウー(母音)トゥー(母音)take ア(母音)
   look アッ(母音)ディス(母音)baby.
と全部で10個の母音がセンテンスから聞きとれてしまいます。

わずか4つの母音(want, take, look, baby) で意味がわかるところに、余計な6つの母音がはっきり聞こえると、センテンスの意味が取れなくなるのは当たり前だと思います。

アメリカ人が「日本人の英語は母音と子音が混ざり合ってよくわからない」と言っている理由のひとつはここにあると思います。


「ストレスのない単語の母音はSchwa (あいまい母音)で発音すれば通じる。」とはまさにこの事なんですね。

この辺りが解ってくると、リスニングも相当わかる様になります。


東工大で発音を教えていた生徒が「リスニングが伸びた」と言っていましたが、スピーキングができないとリスニングも限界があります。


TEDのスピーチがスラスラ聞きとれる様になると、とても気持ちがいいです。もうすぐですから、是非がんばって練習してみてください。